雅山流 新藤酒造



平成16年 6月30日
 この日は私(飯野 徳仁)の25回目の誕生日。そんな日に新藤酒造さんにお邪魔しました。きっかけはある蔵元さんの噂話からでした。「米沢にいいお酒があるんですよ。」そんな話を聞いて社長は「じゃあ一回飲んでみるか?」と間髪いれず「そんなこと言ってたら遅いですよ。」造りのプロがそこまで言うのなら間違いはないのだろうと思い早速アポイントを取り蔵を訪問させていただくことになりました。
 当日の天気は小雨。私は「たまの休み、しかも自分の誕生日…。これは米沢牛くらい食わなければわりがあわん」などと思い出掛けて行きました。米沢に着き待望の昼食は米沢牛。しかし値段を見てビックリ!現実は甘くなく出てきた肉はとても小さいものでした。
 そして現実を受け入れたままいよいよ目的の新藤酒造さんに到着。車を降りて建物を見るとそこには立派な茅葺屋根のとても趣のある蔵がありました。


 建物に入り最初に出迎えてくれたのは木製の福助の置物でした。そして奥から新藤専務が現れ座敷に通されました。新藤専務とても素朴な好青年とゆう印象でした。話をしていても山形弁でとても和やかな口調でした。しかしお酒の話となると造りに妥協しない職人の顔となりました。
 専務の造る酒はまず米作り始まるそうです。蔵の前にある田んぼで自家栽培の酒造好適米『出羽燦々』を作り、山形県産の酵母『山形酵母』で醸された酒の平均磨きは53%!!これは相当な高精白です。
 そして蔵の中を案内していただくと、タンクはすべて大吟醸用の750kgの小仕込みタンクでした。この蔵では普通酒も大吟醸と同じ小仕込みタンクを使い酒を造っていました。手間がかかるが造りの丁寧さが酒質に関わるとゆうこだわりからだそうです。
 色々な話を聞き、最後にお酒を取引させていただけることになり一安心。お土産のお酒までいただき、社長は意気揚々と帰りました。「あれでもオレも誕生日って一体?」そう思いながらもいい酒に出会えたからいいかなどとポジティブに考え、最後まで粛然としない私でした。
 次の蔵にお邪魔するときは米沢牛をいっぱい食べられる所に案内してもらおうと野心を抱きながら…。